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「藻」の繁殖は超音波で防ぐ

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「藻」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
一般的には、川や池で見られる植物の姿を想像される方が多いのではないでしょうか。
ただ、これは藻、つまり、藻(そう)類のほんの一部に過ぎません。 海を漂う昆布などの大型の海藻も、健康食品として消費されるクロレラやユーグレナといった微細藻類も、すべて藻類に分類されます。

藻類の誕生は約35億年前。光合成を生み出し、気の遠くなるような年月をかけて生命の進化を支えてきました。
21世紀となった今でも、これからの社会に貢献する大きなポテンシャルを秘めた生物として注目が集まっています。
微細藻類を利用したバイオ燃料などもそのひとつ。
微細藻類は、トウモロコシなどの代替エネルギー源となりうる植物と比較して、オイル生産能力が桁違いに優れているのが特徴。
他にも、医薬品や化成品の原料など、幅広い産業分野での活用が期待される有用生物となっています。

その一方で、増殖スピードが極めて速い藻類は、水質を維持したい池や湖などの閉鎖水域では逆に脅威となってしまいます。
放っておくとあっという間に広がり、他の植物の成長を阻害し景観や水質の劣化を招く恐れがあるからです。
そんな藻類に水面を支配されないために、有効な方法のひとつが超音波による駆除方法。藻類の細胞は単純な構成組織のため、超音波によって生じる振動によって容易な破壊が可能なのです。
その仕組は、まず、藻類に超音波を与えると共鳴によって振動し細胞内は不安定になります。すると細胞壁の内側にある細胞膜が壊れ、細胞も死に始めるというわけです。

当社でも、そうした超音波の力を使って藻類を駆除する超音波藻類コントロール装置「クワトロ・DB」「メッツォ・DB」をご用意。
2重の音域で作動する装置内ピエゾ(音波放出装置)により、低い音域では緑藻類や珪藻類を、高い音域では藍藻類をコントロールして緑藻類や珪藻類の細胞組織を破壊します。
最先端の駆除装置で、クリーンな水辺の維持にお役立てください。