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光合成の阻害を促し、水辺の環境を取り戻す

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二酸化炭素を取り込み、酸素を発生する植物の光合成。私たち人類は、この偉大な営みなくしては生きていくことができません。

自然の手による偉大な化学合成とも言うべき現象をさかのぼると、35億年前にまでたどり着きます。
光合成は、シアノバクテリアとよばれるラン藻の出現から始まりました。それ以降、以下のような進化を遂げたと考えられています。

まず、ラン藻が進化の過程で原始細胞に取り込まれ(細胞内共生現象)、これが現在の「葉緑体」となり緑色植物を形成。
葉緑体を獲得した藻類は、やがて多細胞となって地上に現れ、1億年前から種子植物の繁栄を迎えて森林ができ、現在の大気環境が形づくられました。

このように、私たちが生活していくためには必要不可欠な植物の光合成ですが、ときにネガティブな現象を引き起こします。
公園の池や沼地、貯水池などを覆い尽くす藻やアオコの大量発生を促す要因となってしまうのです。

特に、日当たりがよく、水中に窒素やリンなど豊富な有機物を含んでいる場合は、あっという間に隅々にまで拡大。
底に溜まったミドロは異臭を放つ原因にもなり、環境汚染を引き起こしかねません。そうした現象を生じさせる根本原因である、光合成をブロックすることで水辺をクリーンにする。

当社では、そんな発想から光合成阻害剤を開発しました。

植物に取り込まれた二酸化炭素と水は、光エネルギーによって酸化還元作用を起こして酸素とデンプン(糖)に分解されます。
その際に行われる電子のやり取りを、光合成阻害剤によって断つことで光合成阻止を図ろうという試みです。
実際に、湧昇循環流発生装置「カルチファン」と併用し、光合成阻害剤を水中にまんべんなく行き渡らせることで、大きな効果を上げています。

藻やアオコの繁殖が小休止するこの冬の時期に、一度、ご利用を検討してみてはいかがでしょうか。